2026.10.13
「無事に出すこと」はゴールではなく、私たちの“スタートライン”です。
社長
「無事に出すこと」——。
一見すると、放送や配信の現場において、これ以上ないほど正しく、大切な言葉に思えます。
ミスなく、事故なく、予定通りの時間に映像と声を視聴者の皆さまへ届ける。
これは、私たちがプロフェッショナルとして日々向き合っている大前提であり、現場の誇りそのものです。
しかし、もしこの「無事に出すこと」を組織の目的(ゴール)に設定してしまうと、私たちは知らず知らずのうちに、チームの可能性を狭める罠に陥ってしまうことになります。
一体なぜ、「無事に出すこと」を目的にしてはいけないのでしょうか?
1. 「目的地」ではなく「安全運転」の話だから
車を運転するときを想像してみてください。
「一度も事故を起こさずに走ること」は、ドライバーとしてできて当たり前の大前提です。
ですが、乗客から「このドライブの目的は何?」と聞かれて、「事故を起こさないことです」と答えたらどうでしょうか。
「いや、事故を起こさないのは当然として、私たちはどこに向かっていて、どんな景色や体験を楽しみたいの?」と首をかしげられてしまいますよね。
「番組を無事に出す」というのは、プロとして守るべき最低限の約束であり、目的地へ行くための「手段」に過ぎません。
私たちが本当に目的にすべきなのは、「無事に届いたその先で、視聴者の皆さまにどんな感動や信頼を届けたいのか」という本質的な価値なのです。
2. 「減点回避」ではなく「加点追求」のチームへ
もし目的が「無事に出す=事故ゼロ」になってしまうと、組織の評価軸は必然的に「減点方式」へ傾いてしまいます。
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うまくいって当たり前(誰にも褒められない)
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ミスをしたら責められる(減点される)
このような環境にいると、メンバーの意識は「加点(もっと良くしよう!)」から「減点回避(失敗しないようにしよう…)」へとシフトしてしまいます。
結果として、「余計なことはせず、これまでの踏襲で守りに徹しよう」という消極的な文化が生まれ、個人の可能性も広がりません。
すずまるが目指すのは、減点を怖がる組織ではなく、挑戦によって加点を積み重ねていけるチームです。
3. 失敗を恐れず、「成長の芽」をみんなで育てる
「無事に出すこと」に固執しすぎると、失敗を極度に恐れるようになります。新しい運用改善など、より良い現場を作るための挑戦すら「リスク」に見えてしまうからです。
しかし、プロフェッショナルとして強いチームの本当の価値とは、「一度も転ばないこと」ではありません。
「転びそうになった時の見事なリカバリー力」や、「転んだ経験を全員で共有し、二度と倒れない仕組みを作り直す力」こそが、本当の強さです。
失敗を恐れて芽を摘むのではなく、失敗をチーム全員の糧にして強くしていく。
ワンチームでお互いの背中を預け合い、フォローし合える安心感があってこそ、現場に「もっとクオリティを高めよう!」という健全で攻めの姿勢が生まれます。
次のステージへ向かうために
「無事に出すこと」は、間違いなく私たちの誇りであり、揺るぎない基盤です。
だからこそ、それをしっかりと固めた上で、関わる人みんなが“はなまる”になる「目的」を、チーム全員で言葉にしていく必要があります。
「守り」の安心感と、「攻め」の情熱を両立させながら、私たちは次のステージへ挑んでいきます。
すずまるというチームで、そしてパートナーの皆さまと共に、「私たちが本当に届けるべき目的地」を見つめながら、これからも最高のコンテンツと安心をお届けしていきます。